女系天皇に反対する人々のうち、その少なくとも一部がもちだすのが、Y遺伝子の話である。
まあ要するに、<男系天皇は、神武天皇のY遺伝子を受け継いでいる。しかし、女系天皇は受け継いでいない。だから、女系天皇は認められない>というものである。
そして、<古代人はY遺伝子の価値を認めていたのだ。だからそのような伝統となったのだ>と続く。
しかしこれ、ストレートに言うのも申し訳ないが、馬鹿げたトンデモ説である。
そもそも、遺伝子なんぞに価値を感じるあたり、未開人レベルのおつむである。
さらに古代人が遺伝子なんぞを認識していたと主張するあたり、まさに妄想の域である。
ついでにそれは、論理的にもおかしい。
つまりそれは、つきつめれば、
<Y遺伝子を受け継いでいない女性が天皇になるのは良い。
しかし、Y遺伝子を受け継いでいない男子が天皇になるのは認められない>
ということだからだ。
また、もし仮に神武天皇のY遺伝子が尊いのであれば、今上天皇のみが神とされるのはおかしい。もしそうであるのなら、理屈としては、それを受け継ぐ人間皆が神とされなければならないはずである。
にもかかわらず、そうでないのはどういうわけ?
だから結局、問題は遺伝子なんかではないのである。
それとは別の、<権威>ということである。
そしてまた、女系反対論者の言うことは、まるで支離滅裂、まったく馬鹿げた小理屈ということだ。
それでまあ、なんですな。
いまさら言うまでもない当たり前だが、この世には、男と女がいる。
そしてこの世には、女子禁制の男の世界があるし、逆に男子禁制の女の世界もある。
たとえば大相撲。
土俵は女子禁制であり、それは伝統として尊重すべきものであろう。
そしてこれは、理屈を超越した伝統である。
それ以外の何物でもない。
そして筆者は、これは女系天皇への反対論にも共通すると思うのである。
正々堂々と、『理屈なんかない。女系など認められん!それこそが守るべき伝統だ!』と主張すれば、いいんだ。
それなら、筆者は文句をつけたりしないよ。それはそれで、ひとつの尊重すべき意見であるからだ。
ところが、女系天皇反対論者は、そうではなく、ああだこうだと屁理屈をこねる。
だから、馬鹿げたトンデモ説になっちゃうんだよ。
だから筆者も、そのお馬鹿なところを批判しなければならなくなってしまう。
まったくもう、余計な手間をかけさせないでほしいもんだ。
まあもっとも、それが女系天皇反対論者のおつむのレベルなんだろうけどね。
彼らの知能もまた、幼稚園児レベルである。
現在の国会議員のセンセイ方と同じくね。